>> スタッフ年頭のご挨拶
  
    希   望  税理士法人カデンツ
 代表社員 大 木 了 二
皆様のお正月はいかがお過ごしでしょうか。昨年の東北大地震と、私は福島県白河の近くの生まれですので、原発事故の影響で私の一家と友人知人が大きな影響を受けて大変でした。
 
まだ、心から新年を祝う気持ちになれませんので、あまりお目出度くないご挨拶となりますことをご容赦ください。兄弟が1人、原発の近くに住んでいましたので、今も東京の息子の近くに仮住まいをしています。仮住まいといってもいつになったら自宅に帰れるかまったく見当がつかないようです。そんなことで、この兄弟は落ち込んでしまい、私とも会おうとしません。
 
もう1人の兄弟は須賀川に住んでいますが、家族の健康が気になり毎日落ち着かない生活のようです。私の生家は山奥の農業地帯で、過疎地です。一度震災の後、訪ねてみたのですが、農産物は出荷停止、現金収入がない状態で、しかも若い人はみな土地を離れ、東京周辺に出てしまってまさに打ち捨てられた地域となっていました。
 
東北の人はあまり自分の状況を詳しく話しません。黙ってしまうのです。
何とも重苦しいことです。 
 
今からこそ、数十年かけて復興に全国の支援が必要となるでしょう。ところが、何を、どう支援するのかがいまひとつはっきりしないのです。今後、徐々にこの負の遺産が日本全体に大きくのしかかってくるのではないでしょうか。
 
ところで、今中国の繁栄が注目されます。彼らのバイタリテイは凄いものがあります。いずれ日本を追い越し、はるか先端に行ってしまうのではないかという怖さを感じます。
 
今、わが国では中国が最も嫌われている国となっているのではないでしょうか。しかし、嫌うだけでは何も生まれません。すぐ隣の国中国に冷静な目で注目しなければならない時だと思います。
 
消費税率が今の倍以上になろうとしています。日本は今後一層不況が進み、庶民と中小企業は一層厳しい経済情勢の中で営業と生活を続けなければならなくなるでしょう。皆様のご努力とご自愛、そして当事務所にご信頼をお寄せくださるようお願いして新年のご挨拶とさせていただきます。